島で唯一の中学生が卒業 – 長崎新聞



見送る児童と笑顔で手を合わせる神田さん=西海市立平島小中学校
見送る児童と笑顔で手を合わせる神田さん=西海市立平島小中学校

 西海市崎戸町平島の市立平島小中学校(二里淳司校長、9人)で15日、中学校の卒業式があり、平島でただ一人の中学生、神田優莉星(ゆりあ)さん(15)が島民に惜しまれながら学びやを巣立った。

 神田さんは小学2年生だった2010年、愛知県から母悦子さん(40)の実家がある平島に母、兄、妹の4人で移住。中学2年生の15年度からは唯一の中学生として、学校生活を共にする小学生を運動会や文化祭などで引っぱってきた。駅伝大会など島の行事にも積極的に参加し、島民に見守られながら育った。4月からは三重県の高校に進学するため、家族で島を離れるという。

 式には小学生8人と地元住民ら約50人が出席。二里校長は式辞で「1人で過ごした中学生活の2年間は優莉星さんにしか分からない苦悩や不安の連続だったと思うが、それを乗り越え卒業の日を迎えたことは大切な財産。誇りをもってこれからも頑張ってほしい」と激励。門出の言葉では児童一人一人が「優莉星さんのように優しい人になりたい」「みんなで学校を守っていく」「平島を忘れないでください」などと思いを伝えた。

 卒業証書を受け取った神田さんは「一人でつらいこともたくさんあったが、後輩や先生、住民の人たちに支えてもらって無事に卒業することができた。島を離れるのはさびしいが、高校は同級生がいっぱいいるので楽しみ」と笑顔を見せた。

 平島中は今春から入学生がいないため休校となる。




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