マンホール穴場探せ!…カード人気、観光PRも – 読売新聞



 ご当地のマンホール蓋の図柄をあしらった無料の「マンホールカード」の累計発行枚数が今月、140万枚に到達した。

 昨年4月に第1弾を発行して以来、統一したデザインと、現地でしか入手できない希少さがコレクターの心をつかみ、じわじわと人気が拡大。今月9日の第6弾で、全都道府県で発行された。各自治体は、カード目当てで遠方から訪れる人に「ついでに観光も」と、PRしている。

 「集め始めて、下を見て歩く機会が増えましたね」

 9日朝、東京都多摩市の永山公民館に駆けつけた横浜市の会社員(59)は、「ハローキティ」がデザインされたマンホールカードを手に入れ、満面の笑みを見せた。

 テーマパーク「サンリオピューロランド」がある多摩市は、「雨水用」と「汚水用」の2種類のカードを各1万枚用意。午前9時の配布開始前から、約20人が列を作った。

 市によると、12日までの4日間で計1961枚を配布。カードをもらいに来た人のうち、65%が市外からの訪問者だった。

 市下水道課の担当者は「期待を上回る好調な滑り出し」と手応えを語る。カードを手にマンホールがある場所まで足を運ぶ人も多く、市では今月中に、ハローキティのマンホール蓋を現在の2か所から市内計9か所に増設して「まち歩き」につなげたい考えだ。

 福岡・博多港から高速船で約1時間。長崎県の離島・壱岐市では、伝統工芸品の「鬼凧おんだこ」をあしらったカードを発行したところ、9~12日で約100人が訪れた。北海道や滋賀県から足を運んだ人もいたという。

 市などは来春、島内のマンホール蓋や観光名所「猿岩」などを泊まりがけで巡るツアーを開催する予定だ。

 プロ野球・広島カープのマスコット「カープ坊や」のカードを2016年4月から発行している広島市。カードを配る条件として、マツダスタジアムの地下にある「雨水貯留池の見学」をつけたところ、16年度の見学者数は、前年度比2・8倍の1616人に。17年度も同ペースの人気ぶりという。

 昨年12月にカードを発行した前橋市は、今年8~9月、「さらに話題になれば」と、使用済みの鉄製のマンホール蓋(直径60センチ、重さ約40キロ)を1枚3000円で10枚売り出した。

 「本当に買う人がいるのか半信半疑だった」(市水道局)ものの、結果は、全国から193件の応募が殺到。一番人気の蓋は応募倍率が41倍にも上り、市は追加販売も検討中だ。

 各自治体のカードの配布場所は、GKPのホームページ(http://www.gk-p.jp/mhcard.html)で確認できる。




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