対馬の盗難仏像 所有権めぐり韓国で2審の裁判始まる – NHK



5年前に長崎県対馬市の寺から盗まれ、その後、韓国で見つかった仏像について、1審が韓国の寺の所有権を認めた裁判の2審が始まり、控訴した韓国政府は、寺が所有権を主張する根拠になっている仏像の内部から見つかった文書を科学的に鑑定するよう求めました。

この裁判は、5年前、長崎県対馬市の寺から盗まれ、その後、韓国で見つかった仏像について、韓国中部にあるプソク寺(浮石)が「中世の時代に自分たちの寺で作られ、倭寇に略奪されたものだ」として引き渡しを求める訴えを起こし、ことし1月に韓国の裁判所がプソク寺の所有権を認める判決を言い渡したものです。

韓国政府は、判決を不服として控訴し、21日、テジョン(大田)高等裁判所で2審が始まりました。この中で、韓国政府は、仏像の内部から見つかった「1330年にプソク寺で作られた」と書かれた文書について、所有権を主張しているプソク寺と同じ寺なのか確認が必要なうえ、文書が作成された年代を特定するため科学的な鑑定も行うべきだと主張しました。

これに対して、寺側は、紙の特徴が当時のものだとして鑑定は必要ないと反論しました。

一方、裁判長は、今後の審理の進め方について、地元の大学で、一般市民を対象に双方の主張を説明してはどうかと提案しました。
韓国では、日本との間で外交問題にも発展している仏像の所有権をめぐる裁判の行方に関心が集まっていて、2審がどのような判決を言い渡すのか注目されます。


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