新たな水産への果敢な『挑戦』(前) – NET-IB NEWS



(株)三陽

水産庁長官賞受賞の「真あじフライ」

 真あじの水揚げ量では、全国トップクラスを誇る長崎県松浦市。その松浦市で水揚げされた真あじのなかでも、より高鮮度な原料を厳選したうえで、骨の除去などの加工を行った後、生で加工して衣をつけた、その名も「魚屋が生から作った真あじフライ(生パン粉使用)」。この商品が、2016年12月に行われた「第54回長崎県水産加工振興祭水産製品品評会」において、水産庁長官賞を受賞した。

 この「真あじフライ」は、九州北西部の魚市場を拠点として全国への鮮魚出荷を手がける(株)三陽の子会社である(株)ウエストジャパンフーヅが開発・出品したもの。従来の他社商品のあじフライの加工は、冷凍したあじを中国へ運び、衣をつけてから再び日本へ運ぶというスタイルが主流。一方、ウエストジャパンフーヅ製の「真あじフライ」は、鮮魚の状態から加工を行っているため、実際に調理した際、揚げ上がりもふっくらと柔らかく仕上がり、別次元の味わいや食感が特長となっている。

 ウエストジャパンフーヅでは、13年に松浦市の水産加工団地内に建設した松浦工場で、冷凍サバなどの海外輸出を柱に、あじのたたきといった刺身・生食製品の製造も展開している。漁港近辺に生産拠点を構えたことで、輸出向けの冷凍魚や生鮮加工品における高品質な商品供給を可能とし、積極的にアフリカや中近東、東南アジアなどの海外に向けて販売。三陽グループの輸出における旗艦工場の1つとしての役割を担ってきた。またグループでは刺身・生食製品の商品開発にも力を入れており、前出の「真あじフライ」のほかにも、新鮮なあじと博多名物の明太子を組み合わせ、ご飯のお供にも、お酒のつまみにも合う「アジ明太」や、鮮度の良い赤イカと上質なスケソウタラのすり身を組み合わせた「いかしゅうまい」なども開発。どの商品も大変な好評を博している。

 松浦工場ではフィリピンからの研修生も積極的に受け入れているほか、雇用を創出することで地元経済の振興にも貢献。現在は「真あじフライ」の製造を行う新たな工場も建設中で、17年2月の完成・稼働を予定している。

(つづく)
【坂田 憲治】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:長谷 幸一郎
所在地:福岡市中央区長浜2-3-6
設 立:1992年4月
資本金:1,000万円
売上高:(17/3連結)300億円(見込み)
TEL:092-718-7834
URL:http://www.sanyo-jp.com/




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