「プレ金」県内は模様眺め – 長崎新聞



プレミアムフライデーにちなみ店員(右)からコーヒーのサービスを受ける来店客=長崎市浜町、浜屋百貨店
プレミアムフライデーにちなみ店員(右)からコーヒーのサービスを受ける来店客=長崎市浜町、浜屋百貨店

 「プレミアムフライデー」の取り組みがスタートした24日、商機と捉える県内の百貨店などでは割安商品の販売などでお得感をPRした。一方、実際に退社時間を繰り上げる企業は少なく、県内では模様眺めの滑り出しとなった。

 長崎市の浜屋百貨店は午後3時から、プレミアムフライデーにちなんだイベントを全館で展開。買い物客にコーヒーを振る舞ってムードを演出したほか、レストランでは特別メニューを提供した。同市鳴滝2丁目の公務員、藤田美希さん(41)は「コーヒーサービスは初めて。来月のプレミアムフライデーにも来店したくなる」と話した。佐世保市の佐世保玉屋は開催中の「全国有名駅弁とうまいもの大会」の商品を割引して販売。担当者は「通常の金曜日より来店客が2割ほど増えた印象」と効果を語った。

 だが、消費者への浸透不足も。同市のウォーターマークホテル長崎・ハウステンボスは、好調な通常予約に対してプレミアムフライデー向けの割安宿泊プランの利用は低水準にとどまったという。フェイスブックなどを活用して「金曜がお得ということをしっかり広めていきたい」。

 一方、どれほどの需要があるかつかめないなどとして、サービスを提供する側には様子見ムードもあった。県内の宿泊業の担当者は「今後の浸透状況を見て商品展開を考える」とした。

 プレミアムフライデーは、労働時間を短縮して働き方改革につなげる狙いもあるが、動きは鈍い。運輸業や金融業の担当者は「現時点で予定はない」。島原市の製造業の幹部は「納期の問題もあり、導入は難しい。大企業だけの話だ」と冷ややかな意見もあり、地方での浸透には課題も多そうだ。

 九州経済調査協会の調査研究部の能本美穂研究主査は「一般的に月末は多忙で休めない上、企業の意思に任せており、踏み出せない企業が多い。効果を狙うのであれば、公的な休みにするなどの仕組みが必要だ」と指摘している。




こんな記事もよく読まれています