核禁止条約「無意味決議」 – 長崎新聞



 日本政府が提案する核兵器廃絶決議案に核兵器禁止条約が一切言及されていないことに対し、長崎の被爆者は「核廃絶につながらない無意味な決議案だ」と非難。識者は「条約を支持する多くの非保有国の反発を招く」と問題視した。

 県被爆者手帳友の会の井原東洋一会長(81)は「ノーベル平和賞の授賞理由で核兵器禁止条約の採択が上げられ、条約は世界の規範となった。それを被爆国が無視するなんてばかげている」と批判。県平和運動センター被爆連の川野浩一議長(77)は「条約に触れない決議案を出す日本の姿は、まじめに核廃絶を目指す国々から見れば滑稽に映るだろう。条約に署名しない上、こんな決議案を出すのは恥の上塗り。出さない方がましだ」と指弾した。

 長崎大の鈴木達治郎・核兵器廃絶研究センター長(66)は決議案で同条約に触れなければ、これまで日本政府が主張してきた核保有国と非保有国の「橋渡し役」は務まらないと指摘。「条約を支持する非保有国から日本は核保有国側に立っていると見られても仕方ないのではないか」と述べた。




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