ゲンカイツツジに魅了 対馬・元集落支援員 桜庭さん 自生地復元へ向け調査開始(長崎新聞)



 長崎県対馬市に春を告げるゲンカイツツジに魅了された元市外部集落支援員の桜庭(さくらば)俊太さん(24)=静岡大大学院環境社会学研究室修士1年=が、自生地の復元に向け、対馬に戻って調査を始めた。1~12日まで滞在し、かつて行われていたゲンカイツツジの花見「ミッカビ」について地域住民から聞き取った。修士論文でゲンカイツツジを生かした地域づくりについてまとめる。

 ゲンカイツツジは日当たりの良い山地や海沿いに生え、3月中旬~4月中旬に薄紅や白の花を咲かせる。「ミッカビ」は旧暦の3月3日、重箱の弁当を食べながら花をめでる年中行事だが、近年は見られなくなっている。

 桜庭さんは2014年度から2年間、対馬に滞在。薪炭利用などで手入れされていた林が放置されたことで、生育に向かない陰樹林となっていることを知り、「島民とゲンカイツツジの関わりを取り戻す」ことを修士論文のテーマに据えた。

 11日まで島内のお年寄りらにインタビュー。上対馬町大増(おおます)地区では昭和30年代、子どもだけで手こぎ船に乗り、舟志湾沿いのゲンカイツツジを眺めていたことなどを聞き取った。

 12日は、「玄海つつじの森つくろう会」の長郷美比古(よしひこ)さん(69)=同市豊玉町佐保=と意見交換した。長郷さんは「ゲンカイツツジは、厳しい冬を越した春の象徴。外の目線で対馬の宝を掘り起こしてほしい」と激励。桜庭さんは「島民がどのように山と関わっていけるか考えていきたい」と応じた。

長崎新聞社



【関連記事】


こんな記事もよく読まれています